誰も見ていない前提で考える
結構前に『WEBサイトは、見つけてもらう工夫が大事』というブログを書きました。自転車店のコンサルティングという仕事をやっていると、WEBサイトの新規作成/リニューアルを行う機会が多くなります。そんな中で良く感じるのが、WEBサイトを『見てもらえる前提』で考えてある方が非常に多いことです。見た目のデザインやバナーの位置、記事の並び順、そういった好みの問題より大事なのが、どうやってWEBサイトに集客するか?そのことなのです。バイクショップ(自転車屋)などの小規模なWEBサイトなんてものは、広大な砂漠の中にポツンと建てられたお店のようなものなのです。店舗の看板のデザインよりも、まず見つけてもらうことが大事という訳です。
まずGoogleに見つけてもらう
店舗のWEBサイトの目的は、殆どの場合、新たな顧客の獲得だと思います。インターネットで、まだ会ったことのない、どこにいるかもわからない人達に見つけてもらうためには、まずGoogleに見つけてもらう必要があります。検索サイトはYahoo!などもありますが、とりあえずは、Googleを押さえておけば問題ないでしょう。
Googleに見つけてもらうには、そのサイトやブログが、どんな記事なのか、わかりやすく整理して公開する必要があります。具体的には『タイトル』と『見出し』の書き方です。Googleの中の人が、あなたのページをじっくり読んでくれる訳ではないでしょうから、何が書いてあるのか、正しい『タイトル』と『見出し』を設けることが必要です。ちなみに、インスタのハッシュタグのように、たくさんのキーワードを本文の後に書いているブログを未だに見かけることがありますが、今では逆効果と言われていますのでご注意を。たくさんのキーワードで上位表示を狙うのならば、そのキーワード分の数のページを用意しましょう。
『タイトル』と『見出し』を正しく設定した上で、本文と写真/画像も含めたコンテンツとしての完成度も大事なわけですが、わかりにくいタイトルのWEBサイトやブログは、コンテンツ自体が独創的で、かつ飛び抜けて素晴らしい場合を除いて、まず見つけてもらえません。SNSのシェアも所詮は、知り合いの知り合い程度にしか広がりませんから、本来のターゲットまで届くことは、あまり期待できないでしょう。グーグルアナリティクス(アクセスログ解析ツール)を見てみると、その辺はハッキリします。
入口はトップページとは限らない
メーカーのWEBサイトや、有名な個人ホームページに貼られたリンクから、流入してくるパターンが主だった時代は、入口はトップページだったのでしょうが、今の時代は違います。今では、商品名などから検索してくるユーザーが圧倒的に増えており、そのためブログなど商品紹介ページから入ってくるユーザーのほうが多い状況です。
ということは?入口となるページをたくさん用意したほうが、見つけてもらいやすくなる訳です。ロードバイクやクロスバイクは大体1年は継続販売されます。早いタイミングで紹介ページを立ち上げれば、1年近くは使える訳です。店舗でお客さんに商品紹介するような、しっかりとした内容でページを作り込みましょう。
読者にとって有益なコンテンツを心がける
よくよく考えれば、当たり前のことですが、読者にとって為になる内容を作り込みましょう。あなたが得意とすること、散々調べた結果、いろいろやってみて成功(失敗)した体験談など。Youtubeなんかも一緒だと思いますが、今日食べたものとか、一般人のあなたの日記的なのなど配信したところで、誰も見ていません。
ネット広告は眠気覚ましのようなもの
そこでネット広告に手を出す訳ですが、広告で一時的にアクセスを集めれたとしても、広告の出稿を停めた時点で、アクセスは元通りに下がってしまいます。眠い時にカフェインを摂ると、一瞬スッキリするのと一緒ですね。
ブログなどを上手に活用して、特定のキーワードで上位表示するということは、広告を無料で出し続けることと同じことなのです。そのためには、見た目の華やかさだけでなく、Googleのことを考えた内部構造をもったWEBデザインと、インターネットを理解したライティングが必要なのです。また、特定のキーワードで上位表示を狙うためには、グーグルアナリティクスなどを継続的にチェックしながら、タイトルなどをリライトし続けることも重要です。