「神は細部に宿る」って言いますよね?著名な美術史家の言葉で、僕は「細かなことを疎かにしてはいけない」と言う意味で解釈しています。
つい最近、この言葉を思い返す出来事がありました。たまたま立ち寄った自転車店での出来事。自転車や車は販売した店舗のステッカーを貼られて納車されることが慣例になっているのですが、それがめっちゃ斜めに貼られているんです。
僕はそう言うことに繊細な方という自覚はありますが、それにしても斜め過ぎる。そうなってくると、自転車本体の整備もアバウトなんだろうか?と疑ってしまします。きっと、自転車の方は丁寧に正確に整備されているのでしょうが、こういったツメの甘さは、余計な妄想の原因になりますし、マイナスにしかなりません。何よりも、細かなところが出来ていないお店って、結局は業績の方もイマイチというケースが多いのは事実です。
クルマに貼られたディーラーのステッカーも、何百万もする商品に対して、あまりにも適当な貼り方をされているケースを多く目にします。エレガントなデザインのクルマに、ポップな色使いで日本語表記のステッカー。更にクルマって地面に対して水平なラインってあまり無いから、まっすぐに見えるように貼るのは至難の技。貼る側も貼られる側も、色やデザインに無頓着なんでしょうが、すごく勿体無いと思いますね。カーデザイナーに対するリスペクトも無さすぎです。
解決策としては、透明ベースのデザインに白かシルバーなどの文字だけに留めたデザインにすることで、僅かなズレは目立ちにくくなります。クルマの場合、なるべくセンター部に貼ることで、クルマ自体のデザインの邪魔をすることが無いかと思います。
基本中の基本中は、丁寧に真っ直ぐに貼ることです。ステッカーって、自分が丁寧に組み立てましたってサインなんです。最後まで丁寧にやらないとダメ。真っ直ぐがわかりにくいのなら、レーザーなどの器具を使うのも全然ありだと思います。