信越五岳トレイルランニングレース、ついに完走したよ。の巻

19:13 – 6A 西登山道入口 75km

去年ホントにダメダメだった笹ヶ峰から西登山道入口(75キロ)までの約10キロを、今年は走ることが出来た。少し完走が近づいた気がした。

更に去年は西登山道入口(ウォーターエイド)からのドロドロの登りで転び、気持ちが落ちるところまで落ちたのだが、今年は水たまりも殆どなく快適だった。苦手なテクニカル区間は、梅ちゃんのラインを完コピして確実に進む。「今年はイケそう」と思い始めるも、まだ口に出さないようにする。

20:58 – 7A 大橋林道 80km

今年の大橋林道エイドは、パタゴニア・プロビジョンズ・ステーション!

パタゴニアプロビジョンズがサポートする大橋林道エイド(80キロ)に到着。ここではミヤちゃんとチカさんが出迎えてくれた。ジェルのケミカルな味に飽きているところでプロビジョンズの温かい豆スープが染みる。

タイムマネージメントは、梅ちゃんにまかせっきりで、時間に余裕があったので去年ほど走らずに余裕をもって進む。山々のシルエットに感動したり、星空がキレイだったり、時間に負われないレースなんて久々で楽しい。

22:57 – 8A 戸隠スキー場 92km (関門0:30)

戸隠スキー場
去年はここでタイムアウトだったので、ここから先は未体験ゾーン。夜の23時頃のスキー場の駐車場なんでまあまあ寒い。

昨年、タイムアウトになった戸隠スキー場(92キロ)に、関門時刻の1時間半前に到着。つまり、前回より1時間半早く到着することが出来たわけだ。

笹ヶ峰ぶりのサポート班と合流。補給食の入れ替えとライトの電池交換をやってもらう。昼間の猛暑から一転、じっとしていると寒さを感じてくる。もりちゃん(100マイル)のサポートを終えたイグさん(写真は真顔で恐いけど良い人である)と、運営スタッフの佐々木拓史(近所の友人)も待っててくれた。仲間のエールに元気をもらい、いよいよここから先は未経験の瑪瑙山エリア。

瑪瑙山 山頂
瑪瑙山 山頂(1746m) 風があり結構寒かった。

初体験のラスボス瑪瑙山は、序盤は地味な登り、そして急勾配のゲレンデ区間という組み合わせ。登りは、とにかく梅ちゃんの真後ろをひたすら着いて行くだけ。本当に真後ろまで寄ってたので、僕の頭がザックに当たったり、靴を蹴飛ばしたりもしたけど、気を使わないで済む相手なので非常に助かる。そして、瑪瑙山は思ってたほど辛くはなかった。今年はコンディションが良かったというのもあるのかもしれない。

しかし、そこからの下り、急勾配っぷりがヤバかった。膝が終わってる人だと相当辛いと思う。その後も基本的に下りのシングルトラックが続く。根っこもあるし水路もあるしで気が抜けない。そして、いつまで経っても最後のウォーターエイド(102km)が見えてこなかった。ここは相当に長く感じた。

2:04 – 9A 102km 飯綱山登山口

やっと最後のウォーターエイド(102キロ)に辿り着く。残り8キロはほぼ平地の何でもない林道(との情報)、時間は2時間弱と充分。余程のアクシデントがない限り完走できる。封印していた『完走できる』という言葉を口に出した。ここからの林道は走るべきなんだろうけど、僕らは「間に合うんだから急がない」ことにした。(ペーサーが疲れきっていたのもある)

最後まで走って「出し切る」という価値観も大いにありだけど、本番前の何ヶ月も前から、散々走ってきた。僕としては、準備の段階で出し切ってたと思うので、このハッピーな時間を楽しむことを選んだ。まあ、価値観はひとそれぞれ。二人で色んなことを話しながら歩いたり走ったり。

残り1キロくらいで、遠くからMCの声が聞こえてくる。いよいよゴールが近づいてきたのだ。2015年の初挑戦から4回目、やっとここまで辿り着くことができた。憧れの信越五岳を完走するときは、涙が出てくるのだろうか?

どうやってフィニッシュゲートをくぐろうか?繋いだ手を上に上げてじゃね?いやいや手は繋がんだろう!そんな話してたら、近くにいたランナーとペーサーから「楽しそうですねー!」と笑われた。彼女らもハッピーそうだった。きっと、皆それぞれのストーリーがあるんだろう。見ず知らずの人たちと、喜びを共有できるエンデュランススポーツって素敵。

結局、どうやってフィニッシュするのか考えが定まらないままフィニッシュゲートの見える丘の上に着いた。

3:13 – FINISH 110km ハイランドホール飯綱

2019信越五岳トレイルランニングレース ゴールゲート
ついに憧れのフィニッシュゲートをくぐることが出来た!

先程の女性ペアに先を譲ってから、憧れのフィニッシュゲートに向けて走り始める。これまでの思い出が走馬灯のように…というほどの距離はなくゴール!涙は…出なかった。ただただ終わった〜!という思いだけ。

ペーサーの梅ちゃんと、サポートしてくれた溝江さん(右端)とうちの奥さんと記念撮影。皆のおかげで楽しい思い出ができました。ありがとう。

ゴール後は、すぐに脚がガチガチに固まって、普通に歩くことすら出来なくなった。宿に帰っても「早く眠たい」気分とは裏腹に、興奮状態が続いているのだろうか、ほとんど眠れずに翌朝を迎えた。そうそう、100マイルのもりちゃんも、笹ヶ峰で別れた竹谷さんも、ちゃんとゴールしました。

まとめますよ

信越五岳トレイルランニングレース2019
後日、仙元山トレイルクラブのメンバーで信越五岳の打ち上げ。選手だったり、ペーサーだったり、ボランティアだったり、サポートだったり、信越五岳サイコーですよ。

ホントはもっと書きたいことがあるんだけど、既にめっちゃ長いので締めることにする。予想以上の暑さの影響か110キロの完走率は54.4%と低かったらしい。よく生き残れたものだ。

前半ヤバかったところもあったが、ほぼ危なげなく完走することが出来たのは、ペーサーも含めたサポートクルーとコース上で出会った仲間達のおかげで間違いない。

エイドでは溝江さんとウチの奥さんのサポートチームがテキパキと仕事をこなし、厳しくエイドから追い出してくれた。笹ヶ峰以降の梅ちゃんのペースコントロールも完璧。関川の途中から笹ヶ峰までは竹谷さんと助け合えたのが大きい。選手としては、事前の準備を出来るだけやってきたつもりだけど、それでも本番は別物だった。ホントに皆に感謝だし、1人じゃなく皆で、4度目の正直を果たせたことが本当に良かった。

とりあえず、これにて僕の信越五岳プロジェクトは終了。とはいえ、来年もサポートかボランティアでこの大会に関わりたいと思う。最後までお付き合い頂き有り難うございました!

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