もう10年くらい前の話、ブランドミーティング的な研修ツアーでサンフランシスコのトレイル(Mt.Tam・マウントタム)をゲイリーフィッシャーさんとマウンテンバイクで走る機会に恵まれました。
Mt.Tamと言えば、1970年代にゲイリーフィッシャー氏らがビーチクルーザーをカスタムしたバイク(自転車)クランカーで走り始めたトレイルとして有名。そんな思い出の写真はトレイルまでの移動中の写真しか残っていなかった…。
写真の話は置いといて、海外初トレイルは非常に新鮮だったのを覚えている。僕らが走ったのは単なるダブルトラックで、正直なところ走り応え的なものは全くなかったけど、驚きだったのはトレイル上ですれ違うハイカーやランナー、自転車乗りに馬に乗った人などの反応が、なんというかスーパーウエルカムだったのだ。
というのも、日本国内の場合、マウンテンバイカーはどちらかと言えば、肩身の狭い思いをしながらコソコソと走ることが多く、ごくたま〜に超攻撃的なハイカーのおじさんに遭遇してげんなりすることもあるのだが、ここでは、他のアクティビティでも分け隔てがなく、それが非常に印象的だった。
Mt.Tamのトレイルは広大で、様々なアクティビティが共存できるキャパシティが充分にあることが明らかで、それが各アクティビティ同士が衝突しない原因のひとつだと思われるけど、それ以上に多様性を受け入れる大陸の文化と、我々日本人の島国の民族性の違いみたいなものが、大きいんだろうなと、そんな風に思いました。
定年を迎えてると思われるおじさん達の、魚釣りを楽しむスタイルが自然体でカッコ良いなって話から、走るとか、走らないとか、○○用とか、重量とか、カタチから入り過ぎたりとか、頭でっかちにならずに、始めてみることだったり、素直に楽しめばいいんじゃないの?とか、そんな話になり、アメリカの話を思い出したというブログでした。