友人から譲り受けたスーパーカブ50の修理記録(記憶)
スーパーカブ修理の記録、随分と前の話を思い出しながら書いてみる。都内に住む友人が、駐輪場の更新がもったいないのでスーパーカブを処分すると言い始めた。ちょうど近所で買い物などに足代わりが欲しかったので、譲ってもらうことに。
初めの状態は以下のような感じで、エンジンがかかるかどうかも分からないため、クルマで引き取りに向かうことにした。
- 5年ほど前からエンジンをかけていない。
- 引っ越し前は動いていた。
- 引っ越しの際にガソリンを抜いている。
- 屋根はある(壁はない)駐輪場に保管。
パッと見でダメだった部分を修理するとこに
引き取ってきたスーパーカブは、パッと見の印象は悪くなかった。ガソリンを入れてみてキックで始動を試みると、10数回程度で始動した。この時点で、確認できていた問題点は以下のような感じだったと記憶している。
- バッテリーがあがっている。
- ウインカー、ホーン作動せず。
- フロントブレーキの戻りが悪い。
1:バッテリー交換
状況的に考えて、充電して復活するとは思えなかったので、バッテリーをアマゾンで手配して交換した。サイドカバーを外せば交換できる。(YUASA YTX4L-BS)
2:ウインカー、ホーン作動せず→メインスイッチ交換
自分の知識では、エンジンさえかかってしまえば、バッテリーが無くてもウインカーもホーンも(動きは怪しくても)動くものだが、ひょっとしたらカブは違うの?と都合良く考えることにした。が、バッテリー交換しても状況は変わらず。(そりゃそうだ)
バッテリー近くにあるヒューズに異常がないことを確認すると、テスターを使ってどこまで電気が来ているかをチェックすることに。メインスイッチ裏にアクセスするために、ヘッドライトを外したものの、全然届かないので、結局ハンドル下部のナット(だったと思う)を緩めて、ハンドルまわり(ライトカウル部分)をまるごと脱着。その際にメインスイッチ裏側が破損していることに気がついた。
何かの修理を行った際のハーネスなどの処理が雑だったのか、樹脂の経年劣化的なものなのかは分からないが、樹脂部分をエポキシで固める方法や、ライターであぶって固定する方法なども考えたが、素直に交換することにした。キーが増えてしまうが、余計なことをすると、新品のメインスイッチをダメにしそうだったので素直にAssyで交換。ネットで純正品番を検索して、モノタロウで注文。(ホンダ 35100GBJ830 コンビネーションスイッチ)
3:フロントブレーキの戻りが悪い→ワイヤー注油
フロントブレーキに関しては、レバー部とドラム側の動きが問題なかったため、ワイヤーに注油して対応。ワイヤーインジェクターが見当たらなかったので、力技でやり抜く。
ガソリンを満タンにすると燃料漏れが発覚
ウインカーが作動できるようになったので、ナンバーを取得し自賠責にも加入。やっと公道を走れるようになった。とりあえずガソリンスタンドまで往復3キロほどのツーリング?を決行。(それまではクルマから手動ポンプで少量を給油していました)
1:燃料コックを交換
ガソリンを満タンにして発覚したのが、燃料コックからの漏れ。せっかく満タンにしたのに。燃料自体の重みで圧力がかかったんだろうか?どうやらスーパーカブの故障の定番でもあるらしく、モノタロウで純正品を取り寄せて交換。(ホンダ 16951459920 ボディセットフューエルコック)
2:キャブレターのガスケット交換
燃料コックを交換したら、今度はキャブレターから漏れてくる様子。なにか固着してるのかも?と思い、分解してみると、チャンバー室の大きなガスケットがひび割れているのが遠目に見てもわかるレベル。再びモノタロウで注文。チャンバー室のパッキンだけというのは、販売されていない模様で、仕方なくキャブレターのガスケットセットを購入。面倒なのでチャンバー室の分だけ交換した。(ホンダ 16010141305 ガスケットセット)
この頃は、キャブレター周辺にアクセスする度にレッグシールドを脱着するのが面倒で、修理が終わるまで外したままで走らせるようにしていた。
チャンバー室のガスケットを交換後は、燃料漏れも止まり。やっと普通のスーパーカブ生活を送れるようになりました。こうやってブログにまとめると、あっという間ですが、実際には1箇所ごとに、作業〜注文〜数日後に届く〜作業というサイクルを繰り返していますので、結構な日数がかかっています。
まとめ
特にこのハナシにオチはないんだけど、スーパーカブのざっくりした修理記録として、ひょっとしたら誰かの役に立つかもしれないのでブログに残すことにしました。それぞれのオートバイやクルマに、壊れやすい箇所があるのは事実だと思うけど、何も調べずに決めつけて交換するのは良くない。ついでに、故障探求のスキルを少しずつ学んでいくのも、オートバイやクルマとの楽しい付き合い方かと思います。
とはいえ、取り扱いを間違うと自分や他人を危険にさらす可能性のある箇所については、プロにまかせましょう。部品の品番に関しても、パッと見が同じでも細かく分類されていることは多いです。注文前に必ず確認することを忘れずに。