続:自作シルクスクリーンでオリジナルTシャツ(メルカリ編)

結論から言います。メルカリで売ってるシルクスクリーン版は使えます!前回ダメだなんて言ったのは100%私の未熟さが原因でした。

前言撤回!メルカリのシルクスクリーンDIYキットはアリ

自作シルクスクリーン生活の第二弾です。同じテーマで連投になりますが、成功のコツを掴んだ気がするのでメモしておきます。

前回はメルカリのシルクスクリーンDIYキットは「良いんだけど、決してお勧めはしませんよ」的に締めましたが、あれは僕の未熟さが100%でした。ちゃんと出来れば、ちゃんとした版が完成する!というお話です。

これまでの勝敗は0勝2敗2引き分け

これまで4枚の自作シルクスクリーンにトライしましたが、結果は0勝2敗2引き分けという感じで、流石に4枚やると失敗の原因を掴んできました。

ここからは全て推測ですが、液剤をしっかり固めるためには、充分に時間をかけて露光する必要があるわけです。透明フィルムに印刷されたデザインでしっかり遮光できないと、焼きたくないデザイン部分まで生焼けになってしまう訳です。個人的には2分くらいは露光したほうが良いと思います。

しかし、遮光/マスクがしっかり出来ていないと、焼きたくないところが生焼けになり、水圧だけでデザイン部分の液剤が剥がれ落ちず、スポンジなどで力を入れてこすった挙句に、残したい部分まで剥げ落ちて、エッジがボロボロの失敗作が出来上がるという流れになります。

透明フィルムを3枚重ねに

これは別の版を作成するときに撮った写真、露光時にガラスで版に密着させる方法をとっています。適当に家にあったガラスを使っているため、サイズが若干足りませんが、いまのところ問題ありません。

きれいな版を作るためには、露光したいところ、したくないところのコントラストをしっかりつける必要があるのです。

この版を販売されてる方や、その他にもネットで検索すると出てくるのですが、透明シートを2〜3枚重ねて使うことで遮光性を上げることが出来るとのこと。この方法を知るまでは、黒のカッティングシートで抜き文字を作成することを考えていましたが、シートを重ねるほうが遥かに簡単だしコストも抑えられますね。シートはOHPシートをAmazonで10枚700円弱で購入しました。

適当なダンボールを3枚ほど重ねて上面のみ黒画用紙を貼っただけのもの。サイズは155×240×11mm 版の板材より少し厚みがあったほうが密着させやすいと思います。

更に、余計なところから光が入ってこないように、露光中に裏側から抑える黒い画用紙(写真上)だったり、透明フィルムをスプレーのりなどで版に密着させることも行います。とにかく、この辺を面倒がらずに行うことが仕上がりに大きく影響する気がします。

露光時間に関して、季節や天気、時間帯によって変わりそうですが、10月中旬の午後(晴れ)で2分弱ほど行いました。デザイン部がしっかりマスク(遮光)されていれば、しっかり焼いた方が良いんじゃないかと思います。(焼きすぎて起こるトラブルについては分かりません)

今回は4サイズのデザインを切り離して3枚重ねにしたせいもあり、全てを同じ方向に並べてしまうというミスを犯し、下段のデザインは非常にプリントしにくくなってしまいました。パソコンの画面上で整列させて透明シートに印刷、そのまま切り離さずに重ねたほうが良さそうです。(実は刻々と変わる天気、他の予定もありで、慌てていました)

蛇口の水圧だけでキレイな版が

今回の版は、蛇口から出てくる水の勢いだけでデザイン部がキレイに剥がれ落ちました。この作業は、スポンジなどでこすらずに、蛇口の水圧のみで行うのが良いと思います。十分に水で濡らしてしまえば、普通の蛇口の水で十分です。
再び露光させ追い焼きした後にスポンジで軽く擦って、余計なカスを落とせば完成です。見るからに版もしっかりしていますし、濃色ボディに白プリントという苦手パターンでしたが、印刷結果も充分に満足できるものでした。

2枚で1,900円の版でここまで出来れば大成功と言えるんじゃないでしょうか。誰でも簡単に出来ますよって話ではありませんが、試行錯誤を楽しめて、失敗から学べるタイプの方にはおすすめですよ。

追記:A5サイズの版では問題ありませんが、A4サイズになるとスクリーンの張力に木枠が耐えられず、版を水洗いした後に猛烈な反りが生じました。アルミ製の場合は、こんなことは起こりません。コスト面でメリットがある反面、まあ色々あると思っていたほうが良さそうです。

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