
アニメ版と声優陣が変わったということで、まだ公開前だというのにSNSで賛否飛び交っていた映画版スラムダンクを観てきました。結論としては観に行って良かったし、スラムダンクが好きな人は観に行ったほうが良いと思う。
声優さんの件、そういうのは「個人の好みの問題」だと思うんだけど、僕個人の好みで言えば、原作コミックにハマって何度も何度も読み返した派で、アニメ版のコミカルなタッチは、正直好みのど真ん中ではなかった。アニメで使われた主題歌もあの年代の名曲のひとつであるのは間違いないけど、ストーリーとマッチしてるとは言えないと思う。
正直、今回の映画に関して、わざわざ観に行くほどの興味は無かったんだけど、ワクチンの副反応で寝込んでる間にネットで入ってきた情報を見て、急に観たくなってしまって家族を誘って観に行ってきた。
あくまでも個人の感想としては、僕の好きなスラムダンクの世界観を崩さずに、さらに現代の技術で迫力のある画をスクリーンで観せてもらえたことに感謝。とにかく臨場感がすごかった。アニメって見せたい部分を強調して表現できるメディアだとは思うんだけど、漫画では分からなかったバスケットボールのスピード感、迫力に圧倒され、ゾーンプレスなどのテクニックを初めて理解することができた。
人気のあったコミックの映像化とか映画化ってのは、きっと凄く大きなビジネスで、漫画家の先生がコントロール出来にくい規模の人とお金が動くんだろうと想像する。原作者の本意ではないところで、大人の事情で物語が改変されてしまうこともあるんだろう。ガンダムあたりは、恐らく当初のものとは全く繋がりを感じさせないものになっている。
まあ、作品は原作者のものだし、ライセンスを持っている会社のものなので、ファンがどうのこうの言っても仕方がないことだけど、個人的にはファンの気持ちも大事にしてくれたほうが嬉しい。そういう話でも、今回のスラムダンクは、作者が作りたいスラムダンクが、僕も観たかったものだったので本当に良かった。アニメ版が好きだった僕より若い世代の感想はわからない。
長い長いホントに長い休載から再開したというのに追いかけてなかったリアルも読みたくなってきた。