12:19 – 3A 熊坂 39km
3A熊坂(39キロ)に到着。初めの勝負所と言われる関川に備えて、水で濡らした白いアームカバーと首に巻く手ぬぐいを装着する。カッコ悪いとけど仕方ない。先行していたジンジンと竹谷さんに、関川前半で追い付き、自分が走れてることに安堵する。関川後半は更に灼熱地獄で、その後は走ったり歩いたりを繰り返すことになった。
竹谷さんと「あの目印までパワーウォーク・あの目印まで走る」を繰り返していたら、追い上げてきた智恵子さん(地元の仲間)に、肩を「パーン!」と叩かれた。元気出た!痛かったけど。
関川の終盤にある公式私設エイド(?)の宴会隊エイドでは、コーラとフルーツをもらって、かぶり水をする。宴会隊エイドは、辛いポイントにランナーが欲しいものが並べられており、ホントに有難い!とはいえ長居は禁物。黒姫までのトレイル、特に登りは竹谷さんに引っ張ってもらい、ただただ付いて行く。
いま考えると、2Aバンフから4A黒姫間は、ホントに暑くて、気持ち的にギリギリだった。今年の110キロの完走率が低かった(確か55%くらい)のは、この辺の暑さが響いたんじゃないだろうか。何とかクリアできたのは、袴岳の下り林道と関川のようなところを淡々と走る準備をしてきたことと、チョイチョイ出会えた仲間のおかげ。ひとりだと立ち止まることが多かったんじゃないかな。
今年だけなのか気候変動なのか分からないが、夏のような暑さ。おそらく来年も暑いだろう。初完走を目指す人は、このエリアの暑さ対策をしっかりと行って、走る部分はしっかり走れるようにしておくべきだ。
14:39 – 4A 黒姫 52km (関門 16:00)
黒姫はプライベートサポートOKなエリア。サポートチームにザックを渡して、ジェルの入れ替えや水の補給をやってもらう。その間にタンクトップだけ着替えて、カップうどん、モンスターエナジーでリフレッシュ。この後の長い林道登りでスントスパルタンを充電するためにケーブルを準備。先に出て行った竹谷さんとゲレンデで合流する。
黒姫の林道は4キロくらいと思ってたら、もっと長かった。ひたすらパワーウォークで登りきると、魂が抜け歩いてる友人に追い付いた。脚が痛いと言うので「みんな一緒!」と励ます。ここまで約半分の60キロ、それなりの距離を走ってるわけで、
何かしら痛いところがあるのは仕方ない。この友人も気持ちをリセットさせて再び走り始めた。
信越五岳の中では、わりとテクニカルな下りをクリアすると、吊り橋に到達する。吊り橋は順番を待って1〜2名ずつ渡るようになっている。前回大会では吊り橋待ちの渋滞で30分以上ロスしてしまったが、今回は100マイルのスタートが早まった&僕らのスタートが遅れた為か問題なし。ありがたや。
その後の少しの急登をクリアして笹ヶ峰を目指す。笹ヶ峰までの延長された区間は思ってた以上に遠い。竹谷さんから「やめたい。次でやめようかな…」という言葉がチョイチョイ聞こえるが、そんなに弱い人じゃないと思うので、聞いてないフリをして一緒に笹が峰(65キロ)を目指す。
17:15 – 5A 笹ヶ峰グリーンハウス 65km (関門 18:00)
予定より随分と遅れて笹ヶ峰(65キロ)に到着。ここからはペーサーの梅ちゃんと一緒。ヘッドライトを装着して、ニューハレブースで、前ももとふくらはぎにテーピングを追加してもらい、更にベースレイヤーを半袖に着替える。後半はナイントレイル半袖を着ようと準備していたら、参加賞がキャプリーントレイルだったので、ペーサーとおソロで着用。パタゴニアのキャプリーントレイル(ナイントレイル)は、汗冷えを感じにくいので、気温の低いコンディションで半袖を着る時は良いと思う。あとは脚が結構キテたので、家族に脚まわりをストレッチしてもらって後半をスタートした。
去年も梅ちゃんにペーサーしてもらったが、笹ヶ峰を出た後に全然走れなくなって、最終的に戸隠でタイムオーバーになった。今思えば、気持ちの部分が大きかったような気がする。笹ヶ峰にたどり着いた安心感で終わってしまったのかもしれない。
梅ちゃんとは、僕がトレックストア福岡(2008〜)の頃、彼はパタゴニア福岡(2007〜)にいて、もう10年くらいの付き合い。彼がUTMFを完走した2015年は我が家でサポートした。今は逗子と広島なんだけど、なんだかんだで出張の度に、我が家に泊まってくれるので、親戚みたいな感じ。過去に信越五岳も完走しており、コースを分かっているのも頼もしい。そして、何と言っても僕の性格をわかっている。僕にとっては、ベストのペーサーなんじゃないかと思う。
竹谷さんはマッサージを受けてからスタートするとのことで、笹ヶ峰で別れる。やめなきゃいいけど。